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SS2のスタートは、ラバープランテーションの中の一本道。

路面のギャップを拾って跳ね上がるラリーカーのの助手席で、

右手にボールペンを持ち、コマ図のページをめくり、ツイントリップのクリアボタンを押し

左手でコマ図を押さえます。


うわー、走り始めていきなりコマ図の距離とツイントリップの距離が一致しない!!


チョット慌て気味に、それでもなんとかナビをしていると

運転している川脇選手から

「これくらいのスピードで走って大丈夫か?」。




ひゃー、ちゃんとコマ図を追えてないのを感づかれた!?




この一言で、頭の中のゼンマイが(ゼンマイって・・・いまどきの子は分からないだろうなぁ)

ぎゅぎゅーっと巻かれる感じがして

あっという間に、以前ラリーに参戦したいたころの感じを取り戻しました!!

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一致しているように見えなかったコマ図とツイントリップとコースが

焦点が合うようにぴったり重なり、ドライバーを導くための道が見えてきました!





コマ図とツイントリップと路面を交互に見ながら、順調にコマ図を消化していきます。




スタートして数キロ走ると、オレンジ色のピックアップがブッシュの中に埋まってる!!?




バンディットだーーー!!!



ココは助けるべきかどうか、一瞬悩みましたが

バンディッドが私たちに向かって「助けてくれ!」ではなく「おれにかまわずイケー!!」

と言ってるように見えたので

ここは後から来るチームトライアングルに託して私たちは先を急ぐことに!!





バンディッドがハマっていた道は、コマ図通りの道。

もし、バンディッドがそこにはまっていなかったら、私たちもそこで足止めを食らったかも!?

私たちは、そこを右手に見ながらエスケープ!






ブッシュの脇の道を走っていたら、正面からオレンジ色のピックアップが向かってきた!


緩いカーブ。

ナビシートにいる私のところから走ってくる車にいち早く気づいたけど

ドライバーからはまだ見えないみたい!!




思わず「キャーーーーーー!!!」





と、オンナノコらしい悲鳴をあげてしまいました!!








サードシートで私の叫び声を聞いた井入選手

「キャー言うてたでー!!(笑)あとで、みんなに言ったろ~(笑)(笑)」


とか何とか言って走っていたら、こっちもミスコース!!


次のコマ図が無い!!




だからさっきのピックアップも引き返して来たんだ!!


私たちも慌てて来た道を引き返します。


「(さっきみたいに)正面から車が来るかもしれないから、気をつけてくださいね」。




うーん、どこで間違えたんだ~?って感じでしたが、

井入選手が「ここちゃうかー?」と本来の道を見つけてくれました!



確かにこれは間違い易いかも!!

って感じのところでしたが、一度のミスコースで何分もロスしちゃうんだから、

気を引き締めてナビをしないと!!




ちなみに、このあとも何度も井入選手の眼の良さに助けられました!!


さすが、何百キロものスピードでサーキットを走っている人は、眼が違うのでしょうか!?





34キロを過ぎたところで、間もなくピタックポイントです。


スタートの人が言ったように、本当にピタックはいるのでしょうか?






すると・・・・・








クルマの高さほどある、背の高い草むらの向こう(今思えばトウモロコシだったか?)、

夏のタイの太陽がギラギラと照りつける光の中に、すらっとした人のシルエットが!!




もちろんそれは、ピタックさん~!!!



ピタックさんいた~!!!




ピタックさんは、助手席に寄ってきて、私のコマ図にさらさらと赤ペンで書き込み始めました。


そして、コマ図では直進になっているところを左折して

そのまま道なりに3キロ走れ!


その後のコマ図は無し!

そうすると、突き当たるからそこを左に行け!

それが34.75㎞のポイントだ!!



と、言っているようないないような。。。。



よくわからないけど、その時に私とピタックさんが私のコマ図に書いた指示がこれ。




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ピタックさんは、私のコマ図を手に持つと、

コマ図を取り消すようにさらさらと赤線を引き


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34.75kmのコマ図の数字に丸をすると、

つきあたりを左に行くようにと書きこみました。



そんな指示って~!!!

これじゃぁ、総合距離も、区間距離もよくわからなくなっちゃうし、

その後のコマ図の数字だってかわってきちゃうじゃーん!!!


と思っていても、しかたありません。

みんな、同じように指示されてゴールを目指すのです!

あとは勘に頼るのみ!!!


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このあと、迷ったチームもあったみたいですが、

私たちのチームは運よくオンコースに戻れて一安心!!


でも、総合距離が違っちゃってるから、このあとは区間距離でナビをするしかありません!!



不安な気持ちを持ちつつも、コマ図の絵と、実際の道路状況と、区間距離を照らし合わせて、

オンコース上をはしっていることを確信しながらナビをします。




不安な気持ちをドライバーに悟られてはなるまい!!



そして、前日の公示で示された、大きくコマ図が変更された場所へとやってきました。



川脇選手にはスタートする前に


「今日は、大きくコマ図が変更になっているところがあります。

ここは急きょ変更になった場所だから、ちゃんとしたコマ図が作れていない可能性もあるので

ちょっとゆっくり目に走ってくださいね」


とお願いしておいた場所。


ドライバーのペースを乱さないように、でも、少しゆっくり目に走ってもらうように伝えました。


変更されたコマ図のページを見ながら走っていると、

左手にラリーカーが停止しているのが見えました。



インドチームです!!

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AXCR2012


2人のクルーが、ピックアップの荷台に腰をかけて座っています。



「どうしたんですか~!?」

助手席の窓を開けて(日本語で)声をかけると

どうやらマシントラブルのよう。


そう言いながらも、すかさず今いる位置をナビの人と確認。



案の定、距離とコマ図がちょっとずれてた!!

確認できてラッキー!!!



そして、47.84km地点。

総合距離をちょっとマイナスして46.76kmに「RE・CAL」


RE・CALなんてラリーやってて初めてお目にかかる言葉だったけど、

まぁ、46.76に修正してね!ってことでしょ。



ってことで、ここもあらかじめドライバーに

「コマ図の修正があって、途中で距離を修正しなきゃだからちょっと止まってください~」


とお願いしていたポイント。











もたもたしちゃって、修正がスムーズにできず。

(言い訳ですが、機械の問題もあるんです!)


1秒でも速く走りたいドライバーさんには、かなりイライラさせてしまったよう。

「もう行ってもええか?」

そう何回か聞かれるうちに、修正が終わらなかったけどGO!!

あとは、私の頭の中で修正しながら走ることに!!




RE・CALポイントのすぐ先では、チームメートの応援隊が

大声援を待ち構えていて、私たちが走り去るのを大声援で出迎えてくれました!!!



その歓声の間を一瞬で走り去り、またプランテーションの中へとラリーカーを走らせます!



114.83km走ったところでPC STOP!



サービスエリアにつくと、タイ人のメカニックたちが、一斉に私たちのクルマの整備を始めました!





そして、私たちには冷たいおしぼりと、飲み水が手渡されました!


うわぁー!F1みたい!!

こんなVIP扱いでいいのでしょうか!?




30分の時間をおいて、SS後半がスタートです!



ここで、めちゃくちゃだったツイントリップの数字とコマ図の数字を調整。

いちいち頭の中で足し算や引き算をする必要が無くなって

これでナビしやすくなる!!




そのあとは、コマ図とツイントリップの数字がピッタリあって、

気持ちよくナビができました。


ちょっと余裕も出てきて、曲がるタイミングのカウントダウンなんかもできるようになって

しかもそれがビシーっと決まったりして、ナビのし甲斐もあるってもんです!!


気持ちよく走れて、ラリーを楽しんでる!って気持ちで満たされいたときです


リスタートしてから77㎞走ったっところ、193.33kmの手前で

ラリーカーが何台も停まっています。


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STOPのコマのとこね。



右手は畑、左手はブッシュ。

突き当って右に曲がり、左手の林の中へはしるようにコマ図には書かれていました。

私たちは、その突き当りの手前で、前にいるクルマの後ろに車を止めました。


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今気がついたけど、このラリーカーの向かって右後ろに看板が。

コマ図どおりだ!!




するとすこし先で停車していたチーム九州男児のナビの内田選手から

「ミナコチン、日本チームで4番目だよ~!速いねぇ!!」と言いながら、歩いてきました。



「この先で何があったの?」と聞くと

その左に入る細い道に地元のクルマが止まっていて先に進むことが出来ず、

本部とも連絡を取っているけど

今は、ここで待機しているしかないとのこと。


ええええええ!


せっかくココまで良い調子で気持ちよく走ってきたのに~!!!


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しかし、すでに本部と今後の対策を練っているよう。



どうするの?どうするの?どうなるの?





と言っている間に、T字路をコマ図と反対に左手に曲がって

ここからオンロードに出て、コンボイでホテルに戻るという話になりました。


そして、ここまでのタイムはGPSで拾っているから、それで順位が出される、とのこと。


コマ図を確認すると、ゴールまで残りはあと15kmほど。


ラリーが続行していたら、あと30分もしないうちにゴールできる距離にいるのに!



せっかくここまで気持ちよく走ってきたのに、

このSSをゴールできないなんて!!!!


とはいうものの、仕方ない。。。


ということで、タイ人が率いるラリーカーについて、サケオのホテルに向かうことに。



どの様な状況であっても対応しなければならないのが、クロスカントリーラリーなのです。