「J-OFF」、「FJ CRUISERMAGAZINE」の編集長山本さんが私の書いた「井原選手」の記事をアレンジしてくれました!

同じ内容でも、また少し違った印象になるのが文章の不思議ですね。
掲載許可をいただきましたのでご紹介しますね



「去年楽しかったから、それ以上楽しもうと思ったら選手しかないなと思ったのです」

 そう語るのは、井原永理選手。

「えりりん」こと、ガレージモンチのマスコットガール(?)である。

 ガレージモンチは去年、タイ~カンボジアで行なわれたアジアクロスカントリーラリーに、ラリーを体験できるアドベンチャークラスで参加した。

その中に彼女の姿もあった。

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初めてのラリー体験、それがしかも海外ラリーだ。彼女自身、気持ちが大きく成長した。

その彼女が、今年コンペティションクラスでアジアンラリーに参加するという。

 「パジェロに3人乗って出ます」。

そう、「TEAM TRYANGLE」が乗り過去3回のアジアンラリー全行程を走破したマシンだ。
そのパジェロが今年もまたアンコールワットを目指して走る。

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当初、井原さんではない3人1組で参戦予定だったパジェロ。
その中の1人が急遽アジアンラリーに出られなくなったのだ。

「余ったシートを狙っていました」。

3人乗車だと、ドライバー、ナビゲーターの基本2人に、もう1人後部座席にプラスされることになる。
 「ワタシはドラテクもないし。だからラリーに参戦するとしたら、3人の中の1人で出られたらなと思っていたのです」。
 運なのか巡り合わせなのか。ともあれ、第3の競技者として彼女の名前がラリーカーに刻み込まれた。

「役割はちゃんと自覚していますよ!」。

 2人ではできないことも、3人いればどうにかできることがある。
スタックしても、疲れてきても、2人より3人のパワーの方がはるかに乗り越えられる。

 「えぇ、ワタシは癒し系ですからね(笑)」。

 元々、彼女は競争心というものが無いという。
だから競技の中の結果には関心がなかった。
しかし、結果だけではない参加する人たちの楽しさを見てきた。

 「その輪に入りたいと思ったことがスタートなんです」。

 競技に参加すれば向上心も出てくる。当然、テクニックも上がる。やること自体が面白い、そして輪の中にいることが楽しい。
 みんなが頑張り、みんなが助け合う。真剣に遊び、誇りを持って楽しむ。だから、その輝きが違う。

「モンチの人たちの魅力って、チームワークなんです」。

 そのチームワークで、ラリーカーを仕上げた。
同じくアジアンラリーに参戦するもう一台のジムニーもイチから作り上げた。
彼女が乗るパジェロには今までの参加者の想いが詰まっている。

 「今、みんなで作っています。本当に手作りなんですよ」。

 工場のラインを流れ、いつしか完成されるクルマではない。
そのカタチには人の手、時間、想いが込められている。
それはクルマを走らせる人だけではない。
現場には行けないが準備を手伝ってくれた人たちの想いが詰まっている。

 「だから完走して、みんなで笑いたいなと思っています」。

 ラリーだから、どのような結果になるかは分からないだろう。
でも、諦めなければ、自分に負けなければ、アンコールワットが見えてくる。

その時はきっと誰よりも笑顔になることだろう。

3番目のリアシートから見続けた景色がかけがえのないものになるからだ。



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