ASIA CROSS COUNTRY RALLY 2012 アジアクロスカントリーラリー AXCR2012

アジアクロスカントリーラリー2012 に関する情報を発信しています!

カテゴリ:TEAM NAIRAN

TEAM NAIRANインタビュー

去年、チームトライアングルとしてアジアンラリーに参戦した平賀選手と伊藤選手。


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AXCR2011 チームトライアングル 伊藤選手 平賀選手 佐々木選手


今年はプライベーターとしてアジアンラリーに参戦します!

その2人にインタビューしてきました!



仁科「平賀選手は2年目のラリーですね。去年のラリーはどうでしたか?」。

平賀「とにかく未知との遭遇でした。


覚えることが一杯だったから、自分の頭で考えてああしようとか、
こうしたらいいんじゃないかっていう発想は出来なかったよね。


教えてもらったことをこなしているだけだった。



楽しいのかツライのかも分らないところにいて、

毎日が新しい発見がずーっとあって。

あ、終わった。これがゴールなんだ、って帰ってきた」。


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AXCR2011

仁科「そして、今年は伊藤選手と2人でTEAM NAIRANで参戦ですね。
去年参戦して、今年も出たかった?」。


平賀「うん。出たかった。


運転する、しないは別にして、参加していたい、あの場にいたい、って強く思った。


去年があまりにも楽しすぎたからね。


ま、今年はいろんなことがあってもいいようにしていますけど」。




仁科「いろんなことってどんなこと?」。


平賀「迷う、壊れる、帰ってこられない、とかかな。

そんなことが、あったとしてもいいような準備をしようと思っていますが

いかんせん車がタイにあるので、何の準備も仕様がない。

だから、心の準備ぐらいしかやること無い」。


仁科「やることは、心の準備(笑)」


平賀「あとは、去年のコマ図をぺらぺらとめくってはみたものの、何の参考にもならず(笑)」。




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AXCR2011






伊藤「去年のコースは楽すぎたよ。なんの過酷さも無かった。SSもそうだし。

カンボジアいってからもそうだった。山岳も無かったしね。

迷って帰れない、この川を渡らないと先にいけない、とかもなかったしね」。





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AXCR2010





仁科「伊藤選手は2005、2009、2011年も参加していますね。その時はどうだったんですか?」。



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AXCR2009





伊藤「2005年のときは、この坂を上らなきゃ帰れないってのがあったからね。

自分達の車だけじゃなく、その坂を上がれない他のラリーカーも引っ張りあげたり。

それくらい過酷なレースが良いよね。


でも、そのコースの近くに住んでいる人もいるから、
晴れて乾いた路面だったら2駆でも問題なく走れるような道なんだろうけどね。

そこを四駆のレースで走るってのが、面白かったね」。





仁科「では、今年のラリーもそんな場面も期待していますか?」


伊藤「そーゆーのが欲しいって訳じゃないけど、僕らはラリー屋じゃないから。

僕らはクロカンだ何だってやってこの場に来ているから。

差が出るのは、差が詰められるのはそこしかないんだよ。

だから、そんな場面があったほうが、自分達の存在価値がでるし、実力を発揮できるからね」。




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AXCR2011




仁科「伊藤選手は、タイでラリーカーを買うという、思い切ったことをしましが、そこらへんは?」


伊藤「そうかな?。日本でポルシェを買った時ほど、思い切ってはいないかな」。





仁科「今年のラリーカーは?」


伊藤「もう2ヶ月乗ってないから分らないって!そりゃー、バッテリーも上がってるさ!」。


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*伊藤選手のラリーカーはタイにあります。

ときどきタイに行って車の整備(修理?)をして、
コツコツと仕上げています。(参考ブログはコチラ



仁科「目標は?」


平賀「僕らのチームは目標が一切無いから(笑)。

クラス優勝しようかとか、日本人トップになろうかとか考えてもいない。

でも自分の中で何かひとつ目標を持っていこうかとは思ってる。

完走はもちろんだけど・・・。

まぁ、ノーペナルティ完走したいのと、

スペシャルアワード賞をトライアングルチームから奪い取ることかな!」

(*チームトライアングルは、毎年「他の車をよくひっぱったで賞」的な
スペシャルアワードを受賞するのが恒例となっています)

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AXCR2010 チームトライアングル スペシャルアワード賞受賞!



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AXCR2011 チームトライアングル スペシャルアワード賞受賞!


仁科「今年のラリーは楽しみですか?」


平賀「楽しみですね~!去年の経験を経て、ラリーが何たるかもわかって行くからね。

あの時こうしようとか、こうなったらこうしよう、って自分で考えて動けるから、そこが楽しみです!



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AXCR2011


平賀「ただ、去年とまったく同じってわけに行かないのは分ってる。

車のレベルも上がっているし、求められてるレベルも高くなってるから。

だから今年は去年味わえなかったことを味わえたらいいなって思ってるし、
去年以上にやりがいはあるかな。


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AXCR2011



それから、今年はアジアンラリー初参戦の新しいメンバーが、
たくさん来るみたいだし、それも楽しみ!

ジムカーナの全国チャンピオンの川脇選手とか、
GTドライバーの井入選手とかね!


そんな人たちといろいろ絡めたらいいな。


彼らはオンロードの人だけどプロだから、当然、僕らとはセンスも桁違いだし
ラリー3日目、4日目にはどんな走りになるのかって想像すると楽しみだよね。

上から目線じゃなくてね(笑)


僕たちが彼らから得られるものは大きいと思うな」。









思うところあっての平賀選手の2年目のラリー!タイで車を買って参加する伊藤選手の4度目のラリー!
楽しみですね!

アジアンラリーって不思議なもので、1度出ると次も出たくなってしまうんですよね。

かくゆうワタシもその一人です(^_^;)

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カテゴリ: インタビュー  TEAM NAIRAN 

TEAM NAIRAN ラリーカーの現状!

今年のアジアンラリーに参戦するTEAM NAIRAN!

ドライバーの伊藤選手はアジアンラリー経験者であり
そのノウハウを生かした車づくりを実践しています!

その様子が伊藤選手のブログに掲載されていますよ!
http://blogs.yahoo.co.jp/yoshiro8274/65323343.html

このブログでも紹介したいので、一部内容を紹介しますね!

*******************

いよいよ アジアンラリー2012まで2ヶ月
出場できるカタチに成ってきました。

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外見上はタイにドコにでもいるフツーのいすゞD-MAX。  
シュノーケルも洪水の多いタイではよくあるカスタムです。
ラリーカーではない、普通の生活四駆にも付います。
 
タイでマッドフラップがついている車はあまり見かけません。
ランサーやインプレッサとかのWRC風カスタムがオシャレで付けてるぐらい。
 
 2

マッドフラップ以外フツーなのでタイで走っていても全く目立ちません!

伊藤選手、過去3回のAXCRの出場から得た経験でD-MAXのカスタムを考えました!

 3

まずはフロント周り!

牽引フックを左右に2つ装着。
 
経験上① 

バンパー下部に純正フックは付くのですが“いざ必要な場面”では
泥に埋もれていて使えないのはよくある話!
このようにフロント前面に出すことによって、上にも吊れます!!

ウインチは ヒッチマウント方式にしています。
ウインチ常時積載位置はリアベッド。
フロントはバンパー中央部にヒッチマウント設置。

4
 
経験上② 

いざウインチを使うという時、前より後ろに牽きたい時の方が多い!
 ミスコースして穴に落ちたとか・・・
そういう緊急性の高い場面です。
そのまま荷台のウインチでバックしてコース復帰可能!

前方に牽かなければならないような場所はスタックポイントなので他の
競技車両も皆が進まないので…渋滞してる。
そういう場面は荷台からウインチを降ろしてフロントへ移動設置してから作業でもOK

5
 
エンジンキルスイッチは レギュレーションに則りボンネットに左右2箇所設置
 
伊藤選手の会社のレーザーカット機&自転車のブレーキワイヤーで格安自作!

キルスイッチを示すステッカーの方が高かった!  

6
 
リヤ周りのカスタムは、フロントと同様に牽引フック左右2箇所設置。
 
ハイマウントマーカーランプの追加設置(レギュレーション上必要です)

今どきのLEDランプです。
 
経験上③ 
 

ハイマウントマーカーランプ取付箇所から雨漏りする!
 
防水仕様のLEDにしてボディー取り付け部分にコーキング処理←LEDは電球交換しないから! 


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ウインチの積載場所はココ!
 
そのままリヤに牽くことも可能。やる気になれば上にも牽ける!
 
 
 8

 過去パリダカに参戦した車だけに、車内はガッチリとロールバーが・・・


9
 
ラリーの生命線ラリーコンピューターは「TWIN TRIP」
 
過去3回使用したものを今回も借ります ※ちなみにワタクシ、仁科の私物!

TWIN TRIPの良いところは、シンプルで使いやすい。

何よりコマ図を作っている車でも使われている。

コース試走でも使われているって事が重要ですね。

車速信号は車両パルスを変換して入力。

予備でウルトラの多機能モニター  

こちらの車速信号はドライブシャフトの回転をセンサーで拾ってます。
 

経験上④

ラリコンは動かなくなる

原因は発電系の異常や車速センサーの異常。

ラリコン本体の故障よりも車体側のセンサートラブルによる事が多い。

なので、車速信号は2系統別けました。

最悪の場合スマホナビでGPS拾ってもナビできますが・・・ 
 
緑のスイッチ2つはホーン&ウォッシャーです(ナビが操作する) 
 

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追加の計器は電圧計&水温&ブースト圧
 
経験上⑤

レース中は計器類見ている余裕はない、取り付け箇所がトラブルの原因になりやすい! 
 
そうは言っても 必要最小限は付ける。
 
発電系のトラブルが多い

川渡りでオルターネーターがダメになったり。

バッテリーが死んだり・・・←パジェロ毎回でした。
 
オーバーヒートも多い

ラジエーターがドロで詰まる

D-MAXは水温が上がり易いとの情報もあるので・・・

水温計のセンサー取り付けはラジエーターホースに巻きつけただけ

余計な配管付けるとトラブルの元なので・・・
 
 

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うーん。

さすがによく考えて作られていますね~。

ちなみに、このようなデータもいただきました!

用意するものなどの、チェックリストです。

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黄色いマーカーが引いてあるところは準備済み!

これだけイロイロと細かい準備をしているのですね~。
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カテゴリ: TEAM NAIRAN  AXCR2012 

TEAM NAIRAN

アジアンラリー風物詩のひとつ「TEAM TRYANGLE」

※TRYANGLEとは?
去年もご紹介いたしましたが国内最大の4x4クロスカントリーカー競技
「TRYANGLE CHAMPYONSHIP」のことです。

そのなかで勝ち抜いてきたクロスカントリーの猛者たちがアジアンラリーの出場権を得て
「TEAM TRYANGLE」として参戦しています。


そして「TEAM TRYANGLE」として過去3回もアジアンラリーに出場した経験を持つのが伊藤芳朗選手。


今年は「TEAM NAIRAN」としてプライベート参戦を果たします。


今回はこのチームについてご紹介しましょう!






先ほど紹介したように、ドライバーは伊藤芳朗選手

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サファリ、ジープ、ジムニーなどを乗り継ぎ四駆歴は17年。
2004年・2008年もトライアングルジャパンファイナルで優勝経験を持つという強者。
今年でアジアンラリーは4回目の参加となります。



ナビゲーターは平賀健選手

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JEEP TJラングラーに乗り続け13年余。自動車の道に進もうと決めたのは中学2年生の時。
現在はホンダ系ディーラーの整備士として活躍中。
第30回HONDA四輪サービス技術コンクールで全国優勝した経歴も持つ技術派。

「LRB nothing even comes close!」に所属。



平賀選手は2011年のTEAMTRYANGLEとして伊藤芳朗選手、佐々木隼人選手と共に
アジアンラリーに参戦しています。



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AXCR2011






平賀選手はメカニックも兼ねていますのでチーム体制は2名!

まさに完全プライベート参戦ですね。




マシンは以前このブログでも紹介したいすゞD-MAX。

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ラリーのエントリー用紙に記入も終わり


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チーム名も正式に決まって

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あとはマシンの準備と渡航の準備を残すのみ!


で。。平賀選手にラリーの準備はすすんでるの? ってきいたら


「まだ、ぜんぜん!」だって!



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大丈夫かな・・(汗)

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カテゴリ: TEAM NAIRAN  AXCR2012 

伊藤選手 D-MAX紹介!

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「AXCR2009 競技車両 車検風景」 

No,9 「takuma-gp」青木拓磨選手の「ISUZU D-MAX」です。


この車両は青木選手が2009年に4輪無改造ディーゼルクラスで
ダカールラリーに参戦した時にも使用された車両ですが・・

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 Dakar 2009 






2011年にはこのD-MAXはこのような姿になっていました!

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あれれ~!? フツー!!!

一見するとタイの街を走っている普通のトラックになっていました!

しかし。。。

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車内にはロールケージが残っておりまして・・






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フロントサスペンションにはショックアブソーバーのタワーがふたつ!






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リアサスペンション周辺にも補強やらダンパー取り付けステイやらが残ってて
このクルマが立派なラリーカーだったことを物語っています。





このD-MAXの現在の所有者はこのヒト ↓

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日本最大の四駆競技トライアングルチャンピョンシップを勝ち抜き
その副賞として送られるアジアンラリー参加権をゲットした伊藤選手。

2005年、2009年、2011年と3回も
「TEAM TRYANGLE」としてAXCRに参戦した実績があります!


ラリーへの情熱が絶賛発火中の伊藤選手は
ついにタイ国内に保管してあったこの元ラリーカーを購入しまして

AXCR2012へプライベート参戦を表明いたしました!







伊藤選手は2011年のAXCR参戦より
たびたびタイへ渡り現地にてラリーカーの製作を行っています。

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マッドフラップなどが装着されてきてだんだんそれらしくなっています。

ウインチマウントなども見直して伊藤選手流のラリーカーが誕生するのですね。


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ダンパーも新たに取り付け!

左側の黒いのがレース用   1本4000B
右の赤いのがストリート用   1本2500B (1B=3円くらい)
 
前後8本装着でガチガチだそうですよ!


基本的にはロールケージや予備部品などは用意されていますが、
これまでのラリー参戦のダメージや
昨年の洪水のときの浸水の影響などが残り
そのままラリー参戦というわけには行かないようです。


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やはりアクチュエーターなどの細かい電子部品にダメージがあるようです。




セルモーターなども分解整備しないとラリー中にトラブルが発生するので
イロイロとやることはたくさんあります。

普段からクルマいじりはほとんど自分でこなす伊藤選手なので、
タイでもラリーカー整備は自分でやるそう。


こうして自分で整備したラリーカーならばラリー中のメカトラブルにも対処できますね!



ラリー開催国のクルマ事情やパーツ入手事情に詳しくなる事は
大きなアドバンテージとなるのです。




プライベーターならではの参戦スタイルは
今後アジアンラリーに参戦を考えている方にも参考になるはず。



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伊藤選手はタイでは自家用車としてこのD-MAXを使用しているとか!

トラックですから仕事にも使えて便利!

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ほらね!


ところでチーム名決まりましたか!?

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カテゴリ: AXCR2012  TEAM NAIRAN